ガラスノヒビ~日々、あるいは、罅~

タイトル「ガラスノヒビ」は「ヒビ割れ」のヒビとかけてます。イマイチですかね。(^^;)ガラス好きの管理人が、様々なガラスについて綴っていきます。

萩ガラス工房〜行ってみたいガラスのミュージアム〜

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山口県萩市・笠山【萩ガラス工房】

【萩ガラス工房】は山口県萩市笠山にあるガラス工房です。国内で唯一内ヒビガラスを製造・販売。

 

みなさんは、「萩ガラス」というガラスをご存知でしょうか?時は1860年の幕末に長州藩(現在の山口県)の科学者であった中嶋治平という人物が、萩で取れる水晶石を原料とし、江戸の切子職人を招いてその高い技術でもって製造を始めた、萩独自のガラスです。丹念に創り上げられたそのガラスの美しさは、当時の朝廷からも高い評価を受け、また、著名な高杉晋作ら幕末の志士達も萩切子ガラスを酒やワインの杯として愛用していたとされています。

 

このように沢山の人々に愛されていったであろう萩硝子でしたが、時代の動乱や施設の消失により、世に出ることわずか数年でその姿を消してしまう事になります。

 

いつしかその存在を忘れ去られていた萩ガラスでしたが、やがて時代は流れ150年の時を超えた現在、中嶋治平の記した古文書や記録を用いて、「萩ガラス工房」の手によって現代の世界に蘇りました。

日本のガラス史に、非常に深い関わりを持つガラスが時空を超えて復活するなんて、ロマンのある話ですよね。

 

また、「萩ガラス工房」では、新たなる境地を切り開く「創開」、大地の恵みに命を吹き込む「創造」、最後に磨かれし独自の技「独創」という三つの「創-SOU-」をコンセプトに掲げ、日々素晴らしい萩ガラス造りが行われています。私もこの「創」という漢字が好きなので、非常に共感できるものがあrます。

 

写真を見たのですが個人的には、国内唯一こちらでのみ生産されている「内ひび貫入りガラス」がとても気になっています。ガラスのヒビが装飾として利用されていて、貫入が変化していく過程が楽しめるなんて本当に魅力的です。このブログのタイトル「ガラスノヒビ~日々、あるいは、罅~」にも合ってますしね。(笑)

 

上部の工房にて行われている「萩ガラス体験教室」にもいつか参加してみたいです。詳しくは冒頭のバナーよりアクセスしてみてください。